日本では教育事業を展開してるHUMANの上海現地法人であるHUMAN
(上海修曼)の大泉総経理に上海での事業立ち上げのポイントをお伺いしました。上海修曼は上海で日系企業中心に人材紹介・研修事業、教育事業を手がけており、進出10年の実績と多数の日系企業との取引実績があります。
我々の教育、就職に関わる事業内容は特に中国にとってもナイーブな部分でありやはり簡単には認可が降りませんでした。
そう言った点では厳しい段階で認可が下り、良い商品サイクルで参入できず、ビジネスチャンスを多く逃しているところが多いです。他にも、B to Cでビジネスを展開していく際、
良い物件を見つけるのには苦労をしています。サービス業として柔軟に事務所の拡大、教室(店舗)の拡大を行いたいと思いますが、中国系や台湾系企業のように上手く物件が見つけるのが難しいです。
弊社は地下鉄南京西路駅の上に位置しております。
競合他社さんとクライアント様をマップに落とし込み、今の事務所の場所を決めました。
上海に8,000社の日系企業があり、10万人の日本人がいると言われていますが、情報が多いようで情報がまとまっておらず、
事務所選びでも失敗したと言う声もよく聞かれます。日本語が通じてしまうと信じてしまう方が多いようです。
複数の不動産屋から事前に情報がまとめられれば、失敗は少なくなると思います。
また、最近のオフィスは、各オフィスが個別で空調管理ができる事務所もありますが、
残業文化の無い中国ではビル全体で空調管理がされており、土日、夕方18時以降は空調が無いなど確認することが多くありますね。
やはり人事です。
我々は業務上、中国の様々な学校を見学させていただく機会が多いので、特に感じるのですが教育課程の違いが中国人スタッフの業務の質に出ていることが多々あります。
40歳代以上で中国から日本に留学した中国人の方々に対し優秀なイメージが強いかもしれませんが、近年は安易に日本へ留学ができることもあり、日本に留学した方が仕事で
活躍するとも限りません。
採用面接の際は、高校時の学歴を一つのポイントとして見ております。
タイムマシンマネジメントを日系でよく利用している企業も多いと思います。そんな中では
中国人の意識は日本の20年前ぐらいに近いものがあるとよく言われていますが、インフラ面を
はじめとする外部環境に違いがある為、トレンドの移り変わりが想定以上に早く感じます。
そう言った中で、所得格差の大きな中国市場でどこの層をターゲットを狙い、商品を展開するのかは
島国で定住意識の高い日本人には掴みにくいところだと思います。
上海外に駐在される方の多くは、①営業出身の方 ②ものづくり出身の方 ③財務系出身の方が多くおられますが、人事出身の方はあまり出会うことがありませんが、給与水準が上がってきた中国・上海で一人当たりの生産性を上げたい、組織の現地化を行うためには人事制度、人材の採用、教育が基本になってきます。
人材の能力も差の大きな中国では、特に採用する人材で大きく業績も変わると考えられますが、日系企業は、ローカル欧米系企業、韓国系企業に比べ、
採用の現場決済力が無いことで、優秀な人材の採用機会を失っている日系企業をみると残念に感じる事があります。決済件が無く、駐在員の方も日本本社を敵の様に見ている方も多いですが、それが、日本の経営者の方が期待している姿なのでしょうか。
スピード感と決断力を持つことが中国事業の成功のポイントだと思います。
不動産に関しても、若干ながら日本と中国の習慣の違いにより、後になって騙されたかも・・・と気づかれる方も多いようです。
上海は世界で一番日本人の多い都市と言われますが、日本の様に相場であったりサービスであったり
「普通は」という情報でまとまっているものが無いのも事実です。
みんなの上海では、選定した不動産会社を掲載してくれており、一括見積もりで集まった情報から相場やサービスの違い等がわかるので 契約をしてから、また、引っ越さないと・・・・と言った事を防げる様に思いますね。
取材先企業情報
ヒューマン上海 上海修曼人才有限公司
住 所: 上海市呉江路188号静安新時代大厦12D
TEL: 021-6136-3959
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